世界の即席麺 | |
各国を旅行していてえっこんな所にも?と言うところにも即席麺があります。中国、東南アジア等普段スープヌードルを食べる地域では特に驚きもしないのですが、面白いのはその国には町の中華屋さんに行ってもスープの中に麺が入った食べ物は無いし、そもそも中華屋が無くスープヌードルを食べる習慣が全く無いにも関わらずスーパーや小商店に即席麺が積みあげられていること。いったいどのようにその国に根付いていったのでしょうか。日本でもラーメンと即席麺は別の食べ物と聞きますが、それと同じ事が海外でも起こっています。タイなどで一般的な"トムヤムクン味"のラーメン等
町では存在しないメニューが即席麺では多数出ています。またブラジルのフェイジョー(黒豆を煮た料理)味などその土地独自のフレーバーの商品もだんだんと出てきています。店ではスープヌードルなんて一度も食べたこと無いけど、即席麺だけは2日に1度は食ってるよって人は沢山居るではないでしょうか。 また国によっては"ラーメン"がその土地の言葉になっていたり、特定のメーカ名が即席麺を表したり等やっぱ日本の即席麺凄いなぁと思うこと多々。 スープヌードルが存在しない国では、そのうち日本とは違う進化を遂げそうで楽しみです。 |
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宗教と即席麺 | |
インドより西のアジアの即席麺を見ると宗教と密接に関係しているのが面白いです。宗教と言うよりイスラム教と... 中国、日系企業、韓国、タイ、ベトナムなどは多くの種類の即席麺を海外に輸出していますが、上記の国の輸入元は主にインドネシアとマレーシア。イスラム教の比率がとても高い国です。お祈り後のエキスしか使っちゃ駄目等色々あるからなのかな。宗教つながりで他の国では全く見ないメーカーがイスラム圏のかなり広い地域で売られていたり、隣接の国でも宗教が変われば一気に輸入国・商品が変わりなかなか楽しいです。宗教分布と即席麺メーカーとか言う資料があったら是非見てみたい。 日本もイスラム国家向けにいっちょ商品開発してみては?日本の麺旨いから売れると思うんだけどなぁ。でも味の素みたいに実はちょっとだけ何か入ってましたみたいなことになったら、えらいことになっちゃいますね。 |
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旅と即席麺 | |
自由なスタイルで旅行している者にとって、国によって場所によって宗教によって刻々と変わっていく即席麺のパッケージを集めるのは非常に楽しかったです。次の国にはどんなラーメンが待ってるのだろうとか、マイナーな国で自国産の即席麺が作られているのを見つけた時の喜び、「即席麺のパッケージを集めながら旅行してるんですわ」とか言うと話のネタにもなります。世界各国のコーラの缶収集も楽しいけど長期だとかさばるし、へこんだりなんやりと気を使います。そこそこ頻繁に旅行される方は是非パッケージを集めてみてください(できれば普段スープヌードルを食べる習慣のない国のを/食べる国は種類が多すぎます)。旅行がより楽しくなりますよ。で、集まったら見せてくださいな。すげぇーって一緒に喜んであげます。 |
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最後に | |
今回の旅行で世界における日本の即席麺って言うのがとても楽しく感じました。たかだか50年あまりでココまで地域に密接した食い物になっているとは...
そう言う論文やら情報やらを書かれている方で見せても良いよと言うかたいらっしゃいましたら是非ご連絡下さい。 また今回紹介した即席麺のパッケージの数枚は旅行者の方に(無理矢理食って頂いて)いただきました。特にコシャリさん。ありがとうございました。 |